ALSOKが訪問介護 3年後60拠点、家庭警備と相乗効果
2012年11月13日日経新聞
綜合警備保障(ALSOK)は介護事業に参入する。12月に東京都杉並区と千葉県船橋市に訪問介護の拠点を開設し、3年後には拠点を60カ所まで増やす。高齢者の増加を受け、「家庭の安心」に関するサービスの領域を拡大し、家庭向け警備サービスとの相乗効果を引き出す。
事業主体となる全額出資子会社「ALSOKケア」(東京・港)をこのほど設立した。資本金は1億円。訪問介護の拠点は「ALSOKケア」の名称で展開し、ケアマネジャーや介護スタッフを配置。近隣の要介護者の訪問介護を手掛ける。
訪問介護の拠点は首都圏を中心に順次、家庭向け警備の顧客が比較的多い地域を選んで重点的に展開。家庭向け警備の認知度を生かし、顧客を開拓する。訪問介護の対象は家庭向け警備の顧客に限定せず、訪問介護で獲得した顧客から家庭向け警備のほか、高齢者見守りや家事支援といったサービスの受注も見込む。
同業ではセコムが警備事業で培った安心イメージを生かし、訪問介護や介護付き有料老人ホームなどを展開している。