在宅医療 KDDI 見守り支援 福岡のNPOと契約携帯で安否確認

2012年11月07日西日本新聞

 KDDI九州総支社(福岡市)は6日、高齢者の見守りサービスを提供しているNPO法人在宅医療サポート協会(同)と団体契約を結び、身内のお年寄りがどれぐらい歩いているかを別居の家族らにデータで知らせる携帯電話「Mi-Look(ミルック)」の提供を始めると発表した。

 ミルックは、人の動きを感知するセンサーや歩数計機能を備え、そのデータを登録先に定期送信する。利用者が緊急ブザーを引けば、現在地を家族やかかりつけ医に知らせることもできる。

 同協会は、大分県杵築市や宮崎県日之影町など九州の6自治体から委託を受け、高齢者宅に緊急通報端末を設置。24時間稼働のコールセンターで安否確認している。

 今回の契約は、昨秋のミルック発売以来初めての団体契約で、今後、協会が見守りサービスの提供先を増やしていくのに合わせ、その都度、ミルックを買い取る。古賀弘司理事長は「機能性の高いミルックを売りにサービス提供先を増やしたい」としている。