西和賀で見守りシステム実験 独居高齢者宅に設置 / 岩手
2012年09月30日岩手日報
西和賀町社会福祉協議会(太田祖電会長)は、一人暮らしの高齢者の見守りシステム「絆ONE」の運用実験を行っている。各戸に人感センサーや呼び出しボタンを設置。町内全域に整備している光ファイバーを活用し、同協議会や都市部に住む家族らに情報を随時通知する。必要経費を税金だけに頼らず安定させるのが課題で、「古里にいる親を支える」という意識啓発が鍵になっている。
システムは民間の情報通信会社の協力で開発。国の安心生活創造事業の採択を受け約1千万円を予算化した。
利用は持ち運び可能な小型の無線機器を置くだけ。呼び出し機器には三つのボタンがあり、「きんきゅう」は24時間対応のコールセンターと町職員ら緊急連絡先が受信。「あいさつ」を押すと家族にメール送信される。「ごようきき」は同町で2年前から見守りを兼ねた買い物支援を行うヤマト運輸のコールセンターが相談を受け、必要機関につなぐ。