孤独死の高齢者、昨年度60人だった政令市 / 浜松

2012年07月10日読売新聞

 浜松市内で2011年度に孤独死した高齢者が約60人に上るとみられることが、浜松市民生委員児童委員協議会の調査でわかった。
 調査は孤独死の増加を受け、今年4~5月に実施。市内の民生委員約1300人にアンケート調査を行い、高齢者の孤独死や、救急搬送された件数を、民生委員の記憶に基づき集計した。

 調査によると、自宅内で倒れるなど、異常事態にあった高齢者を民生委員らが発見した事例は179件。そのうち死亡件数は66件で、孤独死だったとみられるのは約60人だった。死亡件数のうち、発見まで4日以上かかった事例が全体の3割をしめ、発見まで1か月以上かかったのも1件あった。

 同協議会は「孤独死を防ぐには近所付き合いが重要。今回の調査は記憶に基づいたデータなので不正確な点もあり、さらに事例を精査したい」としている。