高齢者の孤独死防げ 安否確認ホットライン開設 大阪・豊中市
2012年05月03日産経新聞
豊中市のマンションで平成23年1月、63歳と61歳の姉妹が極度にやせ細った状態の遺体で見つかった問題を受け、同市は孤独死防止を目的とした安否確認ホットラインを開設した。「急に姿を見かけなくなった」「生活感がなくなった」などと地域住民が気付いた際の連絡窓口を設け、孤独死につながるような情報をキャッチしたいとしている。
昨年の問題判明後、市は行政や警察、社会福祉協議会などでつくる連絡会議を立ち上げ、問題の検証や連携・支援体制について検討。職員や市民の「気づき」を確実に生かし、市内外の関係機関と連携することが重要として、連絡窓口を設けることになった。
市地域福祉室では「1人暮らしの高齢者に限らず、高齢者が高齢者を介護している場合も地域では孤立しがちになる。市民の気づきが孤独死を防ぐ重要な情報源となるので、ちょっとした異変でも迷わず連絡をお願いしたい」と話している。
ホットラインは(電)06・6858・3327。午前9時~午後5時15分。