高齢親子孤立死か 埼玉、92歳と64歳 死後数週間 /埼玉

2012年03月14日産経新聞

 14日午前10時45分ごろ、埼玉県川口市桜町の無職男性(64)方で、男女が室内で倒れているのを近くに住む女性が発見、119番通報した。消防から連絡を受け武南署員が駆けつけたが、2人はすでに死亡していた。同署では、死亡していたのはこの家に住む男性と母親(92)とみて、身元の確認を急いでいる。

 武南署の調べによると、男性宅の郵便受けに新聞がたまっていたため、心配した近くの女性が無施錠の玄関から室内を確認したところ、男性を1階6畳間のコタツわきで、女性を隣の6畳間の布団の中で発見した。いずれも死後数週間とみられる。

 同署によると、室内に物色された跡はなく、遺体に目立った外傷もなかった。冷蔵庫の中には卵など食品が入っていたほか台所にはレトルト食品もあり、年金も受給していたという。川口市によると、水道も給水停止されていなかった。同署では2人は病死した可能性が高いとみて、司法解剖して詳しい死因を調べる。