山口美江さん 自宅で謎の孤独死

2012年03月09日日刊ゲンダイ

 テレビキャスター出身のタレント山口美江さん(51)が、横浜市内の自宅で倒れて死亡していたことが分かった。

 8日朝、近くに住む山口さんのいとこが電話に出ないために自宅を訪ねたところ、リビングで服を着たままで倒れているのを発見した。救急車を呼び、死亡が確認された。県警によると、死後数時間経過していたという。

 所属事務所によると、山口さんは2月から急にめまいや動悸など体調を崩し、通院していたという。本人は「更年期のせいかしら」と悩んでいたが、先月28日には企業のPR向け雑誌の取材に応じ、10日には講演のために島根方面へ向かう予定だった。

 山口さんは16歳の時に母親が白血病で死去。父親も晩年アルツハイマーで寝たきりとなり、06年に死去するまで山口さんが介護。「娘ひとりで最期をみとった」(所属事務所)という。現在は横浜の一戸建てで一人暮らしだった。

 テレ朝の「CNNヘッドライン」のキャスターとしてスタート。96年に芸能界を一時引退。“激太り”も囁かれたが、横浜中華街で輸入雑貨店を経営したり(昨年閉店)、父親を介護した経験をもとに講演会などに出ていた。詳しい死因は分かっておらず、死は謎に包まれたままだ。