高齢者見守りで調整役配置へ 鹿児島県

2012年02月29日 南日本新聞

 鹿児島県は28日、孤独死対策の一環として、地域で見守り活動などを行うボランティアと、支援を必要としている高齢者らとの調整役を担うコーディネーターを、2012年度から新たに配置する考えを明らかにした。

 県社会福祉協議会に2人置くほか、希望があった市町村の社協などに3年ほどかけて1人ずつ置く方針。12年度は10市町村を見込み、新年度当初予算案に人件費など5424万円を計上している。
 県社会福祉課によると、新たに置くコーディネーターは、県内に現在約7200人いる在宅福祉アドバイザーら、高齢者らへの声掛けを行っているボランティアの把握や取りまとめや指導を行い、地域による見守り体制を強化。

 さらに、草取りや話し相手など介護保険対象外のさまざまな生活支援を必要とする高齢者とボランティア側との調整を図る。
 また、県社協に配置される2人が、市町村コーディネーターの育成や自治体の枠を越えた広域連携推進を支援。同課は「活躍の機会が少なかったボランティアが調整役を間に挟むことで動きやすくなる」と期待する。