警察扱いの遺体、最多17万3千体…孤独死増

2012年02月02日 読売新聞

 全国の警察が昨年1年間に調べた遺体(交通事故と東日本大震災の遺体を除く)は前年より2710体多い17万3735体で、記録が残る1998年以降で最多となったことが警察庁のまとめでわかった。

 同庁では、一人暮らしの高齢者が自宅で孤独死し、長期間発見されないケースが増えていることなどが増加の一因になっているとみている。

 取り扱った遺体のうち、犯罪に巻き込まれた疑いがあるとして検視官が臨場したのは、36.6%にあたる6万3626体で前年より8.8ポイント上昇。当初は病死と誤認した大相撲・時津風部屋の力士暴行死事件のあった2007年には約150人だった検視官が昨年までに268人に増員されたことで、臨場するケースが年々増えている。