携帯電話を活用した高齢者見守り活動、実証実験を開始――座間市社協

2011年12月20日 ケアマネージメントオンライン

 神奈川県座間市の社会福祉法人座間市社会福祉協議会は、12月14日、神奈川県社会福祉協議会とNTTドコモの協力を得て、NTTドコモのらくらくホンベーシック3で利用できるサービス「つながりほっとサポート」を活用した高齢者の見守り実証実験を行うと発表した。

 地域における生活課題は、近年複雑・多様化しているが、とりわけ高齢化の進展や家族・地域コミュニティの希薄化を背景に、買物困難者の増大や独居高齢者の見守り・安否確認などの必要性が高くなってきている。

 座間市社協では、このような生活課題のひとつである「高齢者の見守り活動」を推進していくため、今回NTTドコモの協力を得て、携帯電話を活用した高齢者の見守り実証実験を行うこととなった。

 具体的には、座間市相模が丘地区住民から「支援対象者」(見守られる人)と、「支援者」(見守る人)を募り、約2カ月間、携帯電話(らくらくホンベーシック3)およびつながりほっとサポートを用いた見守り活動を行ってもらうことで、ICT(情報通信技術)を使った地域見守りサービスの可能性を探るというもの。

 見守り活動においては、見守られる高齢者は特別な操作をする必要はなく、日常通り携帯電話を使用するだけで、つながりほっとサポートを活用することにより朝起きてドア開閉したことや、日々の歩数などの情報が見守る人に通知される。

 推進に当たっては、田園調布学園大学村井祐一教授(福祉情報、電子情報工学)の協力を得て、実証実験の効果検証・評価を行う。

 なお、同事業は、座間市社会福祉協議会が平成21年度より実施している地域サポーターズ交流会事業の一環として行うもので、神奈川県社会福祉協議会の協力を受けている。


■開始:2011年12月15日(木)

■実施場所:座間市相模が丘地区

■対象:
・支援対象者(見守られる人):上記地区在住の高齢者、老人クラブ(ゆめ倶楽部さがみが丘・ESさくら会)
・支援者(見守る人):相模が丘地区社会福祉協議会(2丁目・第4)、自治会(エステスクエア小田急相模原)、老人クラブ(ゆめ倶楽部さがみが丘・ESさくら会)等

■参加者数:約50名

■内容:らくらくホン3ベーシックで利用できるサービス「つながりほっとサポート」を活用し、地域住民による独居高齢者等の見守りを、双方に負担の少ない方法で2ヶ月間実施。期間中、ICTを活用した地域見守りの効果や、利用サービスのユーザビリティの調査を行い、地域見守りにおける課題発見、ICTを活用した地域見守りの可能性について検討を重ねる。