フィリップス、緊急通報サービスに参入 高齢者向け安否確認

2011年11月24日 日経新聞

 蘭フィリップスは日本で年内にも高齢者向け緊急通報サービスを始める。利用者の転倒を感知するセンサーが付いた通報機器で安否を24時間体制で確認する。医療機関の紹介による販売のほか、イオングループと提携し2012年から大型店などでも売り出す。15年末までに30万人の利用者を見込む。

 利用者はペンダント型のセンサー付き通報機器を携帯。緊急時に利用者自身が通報機器のボタンを押すと、コールセンターに通じる仕組み。利用者が転倒した場合はセンサーが感知し、自動的にコールセンターへ通報する。コールセンターはあらかじめ登録した近所の人や親戚に知らせるほか、必要な場合は最寄りの消防署に通報する。

 フィリップス傘下で在宅医療機器などを手掛けるフィリップス・レスピロニクス(東京・港)が運用するコールセンターが、専用の通信機器を通じて安否確認する。

 初期費用は1万円で、料金は月間3980円。12年からは、イオングループで家事代行サービスを手掛けるカジタク(東京・中央)が提供するサービスの一つとして展開するほか、大型小売店舗やドラッグストアなどで販売する予定。