【CEATEC】「PaPeRo」と「Life Touch」を使ったリモート見守りシステム、NECが参考出展

2011年10月04日 Tech-on

 NECは、2011年10月4~8日に幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2011」において、高齢者とその家族などに向けた「リモート見守りシステム」を参考出展した。同社のコミュニケーション・ロボット「PaPeRo」とタブレット端末「Life Touch」を連携させたシステムである。例えば、高齢者の家族が遠隔地でLife Touchを使い、高齢者の家にあるPaPeRoを利用して高齢者の様子を確認したり、高齢者とコミュニケーションを取ったりできる。

 PaPeRoを利用することで、単にカメラやセンサを利用した高齢者の見守りとは異なる効果が期待できるとNECは見る。「人型であり、会話もできる。双方向のやり取りが可能だ。自分(高齢者の家族)の身代わりとして高齢者に接してもらいやすい」(NECの説明員)。

 高齢者の家族は、PaPeRoのカメラや音声認識機能を利用して、高齢者の家の画像や音声をLife Touchを通して確認することができる。一方、高齢者に対しては、家族がLife Touchにテキスト入力した言葉をPaPeRoにしゃべらせることができる他、「上を向く」「喜ぶ」など用意されたコマンドをLife Touch上で選択することで、PaPeRoにその動作をさせることができる。

 PaPeRoは、今回のシステムに向けて若干の改良を加えたという。具体的には、遠隔操作を受けられたり、音声や画像を送受信できたりするプログラムを導入した。一方、Life Touchで利用するアプリケーションはAndroid対応であり、Life Touch以外のAndroid端末でも今回のシステムを構築できるという。

PaPeRo(左)とLife Touch(右)