NEC、高齢者見守り支援クラウドサービス「e みまもり」を販売開始

2011年09月19日 japan.internet.com

NEC は2011年9月15日、地方公共団体や企業向けに、高齢者の生活行動リズムを把握することで見守り支援をするクラウドサービス「e みまもり」を、10月1日から販売すると発表した。

同サービスは、家庭で日常的に利用されている家電製品の使用状況や、冷蔵庫や部屋の扉の開閉情報をセンサーが計測し、同社のデータセンターでそれらの情報を収集。収集した情報に基づき、生活行動リズムに変化があった場合、高齢者の家族や地方公共団体等の担当者にメールで通知するもの。メールは事前にアドレスを登録した8か所まで同時に送信可能。

同社独自の小型無線センサーを利用して生活行動リズムの情報を自動的に収集するため、高齢者は通常の生活を送ることができるという。また、クラウドサービスでの提供となるため、ユーザーは個別にシステムを構築することなくサービスを利用できる。

なお、同サービスは、NEC システムテクノロジーが総務省から受託した「H21年度 ICT 経済・地域活性化基盤確立事業(『ユビキタス特区』事業)」プロジェクトで開発し、実証実験を行ってきた技術に改良を加え、今回あらたにクラウドサービスとして販売を開始するもの。同社は本サービスを今後3年間で150の地方公共団体や企業へ提供することを目指す。