賃貸住宅の孤独死に保険 家主向け原状回復費を補償

2011年07月28日 産経新聞

 ユニークな保険商品の開発に取り組むアイアル少額短期保険(東京)は8月1日から、賃貸住宅のオーナーや不動産管理会社を対象に、住宅内で孤独死や自殺があった場合の清掃や遺品整理にかかる費用などを補償する保険の販売を始める。

 同社によると、いわゆる「事故物件」の原状回復費や損失家賃を補償する保険は珍しい。賃貸住宅で孤独死や自殺が起きた場合、原状回復費をめぐってトラブルが起きたり、次の借り手が見つからず家賃収入が減るケースがある。増え続ける孤独死に対応するのが狙い。

 名称は「賃貸住宅管理費用保険」。5~20戸の部屋を所有、管理するオーナーや管理会社が契約対象。原状回復費は100万円、損失家賃は200万円を限度に補償する。事故物件と隣接する部屋も、所有者が同じなら一定程度、補償する。月額保険料は1戸当たり270~480円。