高齢者カンタン携帯、緊急メールもワンタッチ

2011年03月21日 読売新聞

 携帯電話、パソコンのメールや伝言板は、災害時の安否確認に役立つ。高齢者の方々も、いざという時のために、使い方を覚えておいて損はない。幸い、お年寄りにも扱いやすい携帯電話やパソコンが増えている。



 高齢者にも使いやすい携帯電話は、NTTドコモの「らくらくホン」をはじめ、携帯電話各社から発売されている。

 これらの携帯は一般的に、ボタン一つで電話をかけられるワンタッチキーを備えている。家族の電話番号を登録さえしておけば、携帯電話に不慣れな人でも簡単に通話ができる。

 ボタンが大きく押しやすい、液晶画面が大きく文字がはっきり見える、といった高齢者向けの配慮は、どの機種も共通だ。

 最近は防水に加えて、砂やホコリに強い防じん性能に優れた機種も増えている。農業従事者や、ガーデニングなどを趣味とする高齢者の要望に応えたもので、汚れそうな環境でも安心して持って行ける。

 携帯電話は、お年寄りにも便利な「備忘録」としても使える。雑誌や広告チラシで見つけた商品を、携帯に付属のカメラで写真に収めておけば、店頭で迷うこともなくなる。常用している薬の袋や瓶を撮影しておくと、災害時に大きな助けとなるはずだ。

 初めて携帯電話を買う時は、販売店で携帯電話を選ぶと同時に、毎月の利用料金の支払い方法などを決める新規加入手続きをする必要がある。その際、運転免許証などの身分証明書や印鑑、さらに銀行のキャッシュカードなどを持参しなければならない。買いに行く前に、何が必要か販売店に問い合わせておくといいだろう。

 なお、パソコンでも高齢者に使い勝手のよい製品が出てきている。キーボード操作が苦手な人向けに、手書きで文字入力ができたり、タッチパネル方式の簡単操作でインターネットを見たりできる機種もある。

 さらに、高齢者向けキーボードとして、キーの文字が大きくて、50音順に色分けされているものもある。