お年寄りにケータイ塾 人気高く講師不足/神戸

2010年12月06日 神戸新聞

神戸市須磨区のNPO法人「神戸西・助け合いネットワーク」が、高齢者に携帯電話の使い方を教える「ケータイ塾」を開いている。外出時でも家族と連絡が取れたり、孫と写真付きメールをやりとりしたりと、携帯電話は高齢者にとっても“必需品”。好評の一方で講師不足が悩みの種で、「操作が得意な若者の力を借りたい」と学生ボランティアを募っている。(直江 純)


 同法人は阪神・淡路大震災をきっかけに結成され、高齢者向けの給食配達や安否確認などに取り組んでいる。その際、「携帯電話を使ってくれれば見守り活動にも役立つ」と考え、「ケータイ塾」を企画した。

 今年6月以降、同市北区などで計3回、開催。新聞の折り込み広告で受講者を募集したところ、「これで孫とメールできる」などと毎回、人気を集めた。同法人は「事業の一つとして位置付けたい」とする。

 だが、講師不足が課題。これまではKDDI(au)が協力して派遣してくれたが、無料のまま継続するには、ボランティアの講師が毎回10人程度必要になる。

 「大学生など若い世代なら誰でも教えられるはず。気軽にできる人助けと思って協力してほしい」と在里俊一理事長(65)。早速ボランティアに登録した藤本絢子さん(27)=同市須磨区中落合=は「違う年代の人と交流するのは楽しそう」と教室を楽しみにしている。

 ボランティアはグループのほか、個人も歓迎。同法人TEL078・795・3786