伊達・社会福祉協議会、独居老人に「見守りカード」配布/北海道
2010年10月20日 室蘭民報
伊達市東地区社会福祉協議会(鍋田久男会長)は、同地区在住の75歳以上の独り暮らし123人を対象に、緊急連絡先などを記入する「見守りカード」を配布した。市の独居高齢者向け「救急医療情報キット」を参考に、同協議会が独自の取り組みで安心を確保する。
カードはA4判。住所と生年月日、身内など最寄りの緊急連絡先、かかりつけの医療機関、服用中の薬―といった項目に記入してもらい、本人が体の不調などで119番通報した際に、救急隊の処置や搬送に役立てるのが狙い。
市でも65歳以上の独居で健康上、不安を抱える市民の申請に基づき、同様の内容を紙に記入して冷蔵庫に保管する情報キットを提供している。
同協議会の佐藤英輔事務局長(75)は「誰しも健康に不安はある。万が一に備えて」と申請不要な協議会独自のカードを作成した。また、自治会長や民生委員の連絡先記入欄、市内の無料送迎バス運行表も載せるなど工夫を凝らした。
鍋田会長は「日常生活に役立つ情報を提供し、少しでも不安を和らげたい」と話している。
(菅原啓)