【CEATEC】GEヘルスケア・ジャパン,高齢者見守りシステム「QuietCare」を展示

2010年10月05日 日本経済新聞

 GEヘルスケア・ジャパンは,2010年10月5~9日に幕張メッセで開催している「CEATEC JAPAN 2010」のデジタルヘルスケア・プラザにおいて,高齢者見守りシステム「QuietCare」を展示した。国内での販売は2011年を予定する。同システムなどの販売を通して,今後,国内におけるホーム・ヘルスケア市場に本格展開していく考えである。

 同システムは,赤外線センサと,同センサのデータを集める「コミュニケーター」から成る。各居室に赤外線センサを配置し,そのデータをコミュニケーターで一括管理する。コミュニケーターに集まったデータは,電話回線を通して同社のサーバーに送信される。

 利用する際はまず,10~14日間かけて,利用者の行動パターンをサーバー側で把握する。その上で,認識された行動パターンと異なる行動を検出した場合は,「異常行動」としてアラートが出される仕組みである。行動パターンを解析したり,異常行動を検出したりするソフトウエアは,同社が開発した。

 同システムを利用することで,「何かが起きる前に,異変を感知することができる」(説明員)という。米国での検証では,同システムに導入によって,高齢者の転倒リスクが1/3に低減するデータが得られているという。

 価格は未定。まずは,介護施設などへの導入を進めていきたいとする。将来的には,同システムをContinua Health Allianceの規格に対応させることも考えるという。

赤外線センサ


コミュニケーター