ツイッターで高齢者見守る 徳大地域創世センター/徳島

2010年10月02日 徳島新聞

 NPO法人徳島インターネット市民塾(徳島大学・地域創世センター)が1日、インターネット上の短文投稿サイト「ツイッター」を活用した高齢者見守り事業「とくったー」をスタートさせた。徳島大生が開発したソフトの入ったスマートフォンを使い、徳島市内の東新町商店街の店主が高齢者の安否を確認したり、商店街のお得情報を紹介したりして、高齢者とのコミュニケーションを図る。

 「とくったー」は徳島とツイッターを合わせた造語。総務省の「ICT(情報通信技術)ふるさと元気事業」の一環で、高齢者を見守るとともに商店街の活性化を目指す。当面は徳島市など2市3町に住む70歳以上の一人暮らしのお年寄り15人と、東新町商店街の商店主ら53人が参加する。

 この日は、高齢者が自宅などから、スマートフォンを使って「体調がとても良いです」「体調が少し悪いです」など5つの選択肢のうち一つを投稿。商店主らは「今日の体調はどうですか」「大丈夫ですか」などと返信するなど、ネット上で交流した。

 同市上八万町西山、無職米田弘子さん(73)は「『つぶやき』に即座に反応してくれるので、安心して過ごせる。指先を動かすので、認知症の防止にもなりそう」と話した。

 今後、商店街からイベント情報や割引情報などを発信していくほか、市民塾は参加する高齢者を増やしていく。