高齢男性の孤立化目立つ/千葉・美浜

2010年09月11日 千葉日報

 65歳以上の単身居住者が千葉市内で最も多い幸町2丁目地区(美浜区)で、市が一人暮らし高齢者の見守りに関する住民アンケートを行ったところ、独居世帯の10.9%が近隣との「付き合いがほとんどない」と回答したことが分かった。このうち80歳以上の男性は23.1%と、女性8.7%に比べて孤立化が顕著。「日常生活で見守りなどの支援が必要」とした一人暮らしの80歳以上は23.7%に上った。

 アンケートは、同地区で昨年度に始まった独居高齢者の見守り事業の一環で実施。支援の必要性や地域とのかかわり方など20項目を聞いた。対象5671世帯に調査票を配り、1520世帯(26.8%)の有効回答を得た。

 調査報告によると、回答者のうち70歳代が34.2%を占め、60~70歳代と80歳以上が全体の約7割。世帯形態別では一人暮らし30.1%、夫婦のみ34.1%、その他34.9%だった。

 地域の助け合い状況に関する設問のうち、近隣住民との「付き合いがほとんどない」と回答したのは全体の6.1%。一人暮らし世帯に限ると10.9%で、そのうち80歳以上では女性8.7%に対し男性が23.1%。高齢男性の孤立化が目立っている。