高齢者見守り より効果的に 世田谷区 今月中に8カ所

2010年09月08日 東京新聞

 世田谷区は、町会や民生委員の拠点でもある区内各地区の出張所と、介護保険など高齢者の相談窓口となっているあんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)を同じ建物に入居させる一体化を進めている。昨年までに2カ所は“同居”済みで、9月中に8カ所で実現する。
2つの機関を同じ建物に集めることで区民の利便性を高め、両機関が情報交換をして福祉支援をしやすくする。全国で相次ぐ高齢者所在不明問題の防止にもつなげる。(松村裕子)

 出張所・まちづくりセンター(小規模出張所)と、あんしんすこやかセンターは、区内27地区にそれぞれ置かれている。出張所・まちづくりセンターは町会や防犯、見守り活動を支援しており、町会役員や民生委員が立ち寄る、安全なまちづくりの拠点施設でもある。
あんしんすこやかセンターは介護保険の申請受け付けや区の保健福祉サービスの紹介など高齢者に関する相談窓口となっている。両機関が情報交換することで、効果的な高齢者の見守りや支援活動を目指す。

 北沢、成城地区では昨年までに両機関が同じ建物に入居。21日には、用賀地区で新築した複合施設にこれまで別々の場所にあった出張所とあんしんすこやかセンターが移転する。27日には等々力出張所や池尻、松沢、上野毛、深沢、上北沢、上祖師谷のまちづくりセンターに、各地区のあんしんすこやかセンターが引っ越す。

 ほかはスペースに余裕がない出張所、まちづくりセンターで、今後、施設整備とあわせて検討する。