電話と牛乳宅配で安否確認 高齢者に新サービス/仙台

2010年08月28日 河北新報

 住宅の管理業務代行などを手掛けるハートライン(仙台市)は、高齢者世帯の安否を確認する新たなサービスを始めた。独自のコールセンターから定期的に電話をかけるほか、仙台市内の一部地域に関しては、牛乳販売業のともみ宅配みるく(同)と提携し、牛乳宅配時に異常があった場合、親族などに通報する。

始めたのは「ハート・シルバーホットライン」。年内は試行期間として無料で行い、その後は月額1500円程度にする方向で検討している。

電話サービスは対象地域は設けず、高齢者の親族などと契約する。定時に週2回、高齢者宅に電話をかけ、親族などにメールで様子を報告する。急病など緊急時には必要に応じて警察や救急車も呼ぶ。

ともみ宅配みるくと連携するサービスは、電話サービス契約者のうち、牛乳の宅配を受けている仙台市太白区の高齢者宅に限って行う。牛乳や郵便物がたまっているなどの異変時に、配達員がコールセンターに伝える。

ハートラインは今後、提携する宅配業者を増やすなどして、サービスエリアの拡大も図る方針。同社は「会話と訪問によるきめ細かいサービスで、孤独死の防止や離れた場所に住む親族の不安軽減に貢献したい」と話す。

連絡先はハートラインのフリーダイヤル(0120)490955。