高齢者に緊急連絡カード配布/周防大島

2010年08月20日 中国新聞

 山口県周防大島町の旧大島町エリアにある地区社会福祉協議会4団体が、非常時の連絡先などを書いた緊急連絡カードと、カードを冷蔵庫に保管するための円筒形プラスチックケースの配布を始めた。高齢者世帯が対象で、9月上旬までに850世帯へ配備する。

 非常時、救急隊員や医師が、患者の医療情報などを迅速に把握するのが目的。カードはA4サイズで、緊急連絡先のほか、かかり付け医、持病、服用中の薬、アレルギーの有無などを記載する。

 冷蔵庫への保管は、ほとんどの家庭にある▽置き場所が推測しやすい▽地震などでもつぶれにくい、などの利点があるという。目印として、冷蔵庫とケースにハート型のシールを張る。

 三蒲、屋代、小松、沖浦の4地区の65歳以上の独居世帯、75歳以上の2人世帯が対象。地区社協が費用を負担し、民生委員を通じて配布する。