八幡市社協、独居高齢者の電話安否確認が低迷/京都

2010年08月17日 京都新聞

 八幡市社会福祉協議会が本年度から始めた、独居高齢者の安否を電話で確認する事業「テレフォンボランティアサービス」の利用者が低迷している。決められた時間に在宅する条件が敬遠されているのか、現在は8人しか登録がなく、市社協は「もっと多くの利用を」と呼び掛けている。

 事業は、一人暮らしや高齢者の2人世帯、障害者を対象に電話で声を掛けることで、不安の解消をはかりながら安否を確認する。

 連絡を取るのは月、水、金の午後1時半から4時までの間で、週1回。市社協事務局で市ボランティア連絡協議会のメンバーが相手方に電話を架け、「お元気ですか」「困っていることはありませんか」などと数分程度にわたり話す。

 ただ、電話を受ける時間は指定できるものの、必ず在宅する必要がある。電話に出ない場合は民生委員などが訪問することもあり、「煩わしい」という声もある。

 テレフォンボランティアを務める小島利枝さん(60)は「声の張り具合などで相手の調子を確かめています。いろんな方の話が伺えるので、こちらもためになります」と受話器を握る。

 市社協は「電話での会話をきっかけに、さまざまな福祉サービスを紹介できることもあるので、ぜひ活用してほしい」としている。