一人暮らし高齢者宅へ安心コール 毎日定刻、京の業者提供
2010年06月12日 京都新聞
飲食店運営のフクナガ(京都市中京区)は、一人暮らしの高齢者向けに、専用の通信機器を使ったコールサービスをこのほど始めた。毎日決まった時間に電話をかけてコミュニケーションの機会を提供し、安否確認にも役立てる。
府の緊急雇用対策事業の採択を受け、オペレーター4人を採用した。利用状況に応じて追加雇用する。
通信機器はNTTドコモ、小型マイク製造のプリモ販売(大阪市)と共同開発した。内部に携帯電話を設置し、通話音声をスピーカーで増幅するため手を離して通話できる。
オペレーターが1日1回、顧客の指定時間に電話し、自動的に通話状態になる。
2分程度の会話で、世間話を交えながら利用者の体調や薬の服用状況、不審な電話や勧誘販売の有無を聞き取る。
応答がなければ10分後に電話し、3回目で出ない場合は緊急連絡先に通知する。月7000円。初年度は500戸との契約を目指す。
フクナガは「ハイテク機器で安否を調べるサービスはあるが、高齢者本人も楽しめる方法を考えた」(福祉事業部)としている。