県生協が中山間地集落見守り協定 県、全市町村と/鳥取

2010年05月11日 日本海新聞

 鳥取県生活協同組合(松軒浩史理事長)は10日、中山間集落の見守り活動を支援する協定を県や県内全市町村と結んだ。配達など業務中に発見した地域の異常を市町村に通報する取り組み。県生協は県内全域の配達網を生かし、高齢者世帯などの安心確保に努める。

 県生協は鳥取市岩吉に本部を置き、県内5支部で74人が配達業務に従事。県内4万2000人を超える組合員に生協商品を定期的に届けている。

 鳥取市東町1丁目の知事公邸であった調印式で平井伸治知事は「県内でも見守り活動のネットワークが広がってきた。地域の人々と安心をつなぐ役割を果たしていただきたい」と期待。松軒理事長は「県生協はことしで創立60周年の節目を迎える。県民や行政にも助けられてきたお礼も込め、地域の中で貢献したい」と意欲をみせた。

 同協定事業は2008年度に開始。今回の締結で30事業者となった。