お年寄りをみんなで見守り 珠洲市社会福祉協が情報把握へマップづくり/石川・珠洲市
2010年05月04日 北國新聞
珠洲市社会福祉協議会は、高齢者を地域全体で見守る環境の整備に力を入れている。市内各地区の会員を対象に、高齢者の情報把握に役立つ支え合いマップ作成を指導する研修会を開いており、高齢者が安心して暮らせる地域づくりを進める。
市によると、市内の65歳以上の人口は4月1日時点で6942人で、全人口の39.6%を占める。独居老人世帯は全世帯の18.5%に当たる1195世帯で、年々増加傾向にある。
同協議会は今年3月、市内10地区のうち宝立、日置、若山地区の会員らを対象にした地域見守り・支え合い研修会を開催。参加者は教材に沿ってモデル的な支え合いマップづくりに取り組んだ。
研修会に参加した会員が中心となり、高齢者の居場所や人付き合いの状況など、地域の実情に応じたさまざまな情報を地図上に記したマップの作成を進めてもらう狙いである。
同協議会は今後、他地区の会員も対象にした研修会を開き、各地区のマップづくりにも助言する方針で、「地域全体で高齢者を支える意識を高めたい」としている。