2010年04月24日 中国新聞

　安芸高田市は、市内の独り暮らしのお年寄りなどを対象に、持病や親族連絡先などを記した情報シートを入れる「お太助情報キット」を配る。自宅に駆け付けた救急隊員らが本人の病状などを素早く把握するのに役立てる。

　キットは(1)情報シート(2)容器(3)容器の所在を示すワッペン―の3点。シートには年齢、血液型、親族の緊急連絡先、担当医師名、持病などを記入する。保険証の写しなどと一緒にプラスチックの円筒容器に入れて冷蔵庫に保管。救援者が分かりやすいよう扉にワッペンを張ってもらう。

　配布対象は当面、全員80歳以上の世帯や障害のある人など緊急度の高い約600人のうち、配布を望んだ約200人。市が「市民総ヘルパー構想」で養成した見守りボランティアの支援員や市社会福祉協議会職員が、6月から希望者宅を訪ねて配る。

　市は「支援員増員に合わせ、配布も広げたい」と話している。（澄田真）