高齢者向け弁当宅配、関西16拠点で ワタミ

2010年04月03日 神戸新聞

 居酒屋チェーン大手のワタミ(東京)は、関西圏で高齢者向けの弁当宅配サービスを始める。12日の尼崎を皮切りに、兵庫、大阪の両府県に16営業所を設け、1日1万5000食の配達を目指す。

 事業主体は、同社グループの宅配サービス会社「ワタミタクショク」(長崎県)。ワタミが2008年、長崎県の弁当宅配会社を子会社化して同事業に参入した。現在、九州・山口エリアと首都圏で事業を展開するが、将来的には沖縄を除く全国に販売網を広げる考え。

 関西進出もその一環で、4月中に尼崎と神戸市兵庫区に営業所を開設。7月までに明石から大阪にかけて営業所を16カ所に拡大させる。

 瀬戸内海の湾岸エリアで1日1万5000食の宅配を目指す。一方、弁当の調理は、グループ内の別会社が担当。当面は長崎の工場で製造するが、関西圏で宅配する弁当は、丹波市で11月に稼働予定の新工場で調理する。

 夕食用で1食500円前後。週単位で受け付ける。希望者には安否確認サービスも提供する。