7人に1人が孤立感 世田谷区が高齢者全員に調査

2010年04月01日 東京新聞

 高齢者の7人に1人が孤立感を抱き、行政などが行っている見守り訪問については、7割近くが「今後は希望するかもしれない」と考えていることが31日、世田谷区が公表した高齢者実態把握調査で分かった。(増田恵美子)

 調査は昨年7、8月、介護施設の入所者を除いて、区内の65歳以上の全高齢者15万2966人(2009年4月現在)を対象に初めて実施。自治体によるこれほど大規模な全数調査は先駆的な取り組みだという。

 有効回答は10万3684人(69.1%)。男女比は男性41.2%、女性58.8%。世帯別では、独り暮らし 17.9%▽高齢者のみの世帯 34.8%▽一般世帯 47.3%-で、過半数が高齢者だけが暮らす世帯となっている。日常の孤立感については、かなり感じる 2.9%▽まあまあ感じる 10.9%-の合計で13.8%。

 高齢者が同居の高齢者の介護をする「老老介護」は約4600人が行っていた。

 見守り訪問については、希望する 10.4%▽今は希望しないが、今後は希望するかもしれない 66.2%▽今は希望しないし、今後も希望しない 5.5%-など。

 区は調査によって、支援の必要性が高いと判断した約1500人については、看護師による訪問を行った。

 区によると、区内で高齢者が孤独死した事例は07年度は47件、08年度は27件。区介護予防・地域支援課の渋田景子課長は「今回の調査では特に独り暮らしの男性が孤立状態にあることが分かった。結果を分析し、地域の協力を得ながら体系的な見守り施策を実施したい」と話している。