高齢者「みまもりシステム」に理解を 盛岡で研修会

2010年03月20日 岩手日報

 県社会福祉協議会(菅三郎会長)は19日、盛岡市内丸の県民会館で情報通信技術(ICT)を活用した高齢者の安否確認システム「いわて“おげんき”みまもりシステム」の協力者研修会を行い、システムへの理解を深めた。

 県内の23企業、団体が参加。同システムの開発、運営に携わる滝沢村の県立大社会福祉学部の小川晃子教授が、同システムの仕組みなどを説明し「地域の一員として企業の皆さんにも同システムに参加してほしい」と「みまもり」への協力を呼び掛けた。

 参加した同市みたけ2丁目のNPO法人もりおか配食サービスの川島京子理事長は「利用者の中には高齢の方も多い。協力できる方法を考えたい」と前向きに語った。

 同システムは、一人暮らし高齢者の生活状況を、高齢者自身や地域の協力者が発信する。発信した情報は各市町村の社会福祉協議会の「“おげんき”みまもりセンター」が管理し、状況に応じて地域の協力者などに連絡する仕組み。同会と県立大社会福祉学部、同大ソフトウェア情報学部が協力、連携して開発に当たっている。