ICタグで高齢者見守り実験 津山の街づくり拠点施設が実施
2010年01月31日 山陽新聞
津山市田町の街づくり拠点施設「城西浪漫館」(中島病院旧本館)が、ICタグ(電子認識票)を使って高齢者の行動を見守るシステムの社会実験を行っている。
同館を利用する高齢者が、タグ(長さ約10cm、幅約2cm)を入り口の専用の読み取り機にかざせば日付や時間が記録される仕組み。個人ごとに割り出した施設の利用頻度を基に「長期間訪れていない」などの異常があれば、親族や地区の民生委員にメールや電話で知らせる。
病院敷地内にある同館は展示室や喫茶室、多目的室といった公民館のような機能を備え、高齢者が繰り返し利用するケースが多いことから、指定管理者のIT関連会社「内外総合通信社」(岡山市)が考案した。
昨年9月から、地元の津山市城西地区で一人暮らしをしている高齢者ら20人を対象に試験運用。訪れるたびに付くポイントが一定数たまると館内の喫茶室で飲み物が無料で飲めるサービスもあり、お年寄り同士のコミュニティーづくりや施設の利用増も期待されている。