美馬市に1月、コールセンター 高齢者の安否定期的に確認/徳島

2009年12月29日 徳島新聞

 情報通信技術(ICT)ソリューションの立山システム研究所(富山県富山市)は来年1月、美馬市脇町に情報センターを開設する。美馬市が実施している高齢者安否確認サービスの利用者らを対象にコールセンター業務を行う。徳島をはじめ四国各県に事業展開するための拠点としての拡充を目指す。

 同社はICTを活用した福祉関連事業のほか、画像システム開発などの事業を展開。福祉関連では、契約者が発作などで動けないような異常を自動的に判断し、親族や近隣住民らに通報するシステムなどを提供している。美馬市が実施しているサービスは同社のシステムを利用している。

 業務に関連して24時間体制のコールセンターを富山市とさいたま市に設けている。美馬市では既に事業を行っていることに加え、四国各県にアクセスしやすいことから、四国で初めて同市に開設することにした。

 情報センターは脇町内に置き、同市のサービス利用者約400人に対して定期的に電話連絡するほか、緊急時の通報などを行う。当面は2人雇用し、富山のセンターと連携しながら業務に当たる。

 立山システム研究所は、精密機器や電子機器製造などを手掛ける立山科学工業(富山市)のグループ企業。1989年設立で資本金は9600万円。福祉関連では現在1万8000件の利用者があり、3年で10万件、四国は1万件に伸ばすことを目指している。

 吉田一雄取締役は「コールセンター業務は本社でもできるが、こまめに対応するには地域に密着することが重要。サービス拡充に努め、地元に根付いていきたい」と話している。