携帯メール使い高齢者安否確認 富良野市社協が20人に

2009年12月09日 北海道新聞

 富良野市社会福祉協議会(小玉将臣会長・市社協)は8日、市内の高齢者を対象に、携帯電話のメール機能を使って体調を調べたり、支援を必要としているかを確認するサービスを開始した。

 市社協は2003年から、インターネット対応の「Lモード」電話機で同様のサービスを行っていたが、Lモードが来年3月末でサービス終了となるため、携帯電話に移行することにした。

開発局の「広域分散型社会における安心の確保等に関する調査」事業として実施し、来年2月末まで試験運用を行う。事業費は約500万円。

平日は毎日、市社協が午前8時30分ごろに高齢者に体調の問い合わせなどのメールを送信する。メールを受信した高齢者が「(体調が)良い」「悪い」「話したい・手伝ってほしい」などの選択肢を選んで返信することで、安否やボランティアの派遣希望が確認できる仕組みだ。

利用者は60代から70代後半の20人で、高齢者が雪かきや話し相手などの支援を必要とした時に市社協が派遣するボランティアには、市民15人が登録した。携帯電話を持っていない高齢者15人には、市社協から貸与された。

利用者の兵藤光子さん(73)は「メール機能を使って、いろんな人と知り合えるのが楽しみ」と喜んでおり、市社協の浜本渉事務局長は「高校生にもボランティアになってもらい、世代間交流につなげたい」と話している。(山中いずみ)