要介護独居老人ごみ戸別回収 利用希望わずか5人/群馬

2009年12月07日 桐生タイムス

 桐生市は、ひとり暮らし高齢者等の自宅まで出向き、安否確認も含めてごみを戸別回収する事業「ふれあい収集サービス」を14日からスタートさせる。要介護度2以上または障害があり、ごみステーションへごみを出すのが困難な人が対象。市では100人まで対応する体制をとったが、当初の申し込みは5人。市は今後、関係者などの協力を得ながら、PRを行っていく考えだ。

 同事業は、国の地域活性・経済危機対策臨時交付金を活用し、実施するもので、狭い道にも入っていけるような軽自動車の収集車を2台購入。要件に当てはまるひとり暮らし高齢者を対象とし、週1回、燃えるごみ、燃えないごみを回収しながら、玄関先で職員がひと声かけ、安否確認も行うといった内容。

 当初は対象を要介護度3以上のひとり暮らし高齢者(市内に約100人)などとし、ケアマネジャーなどを通じて募集を行ったところ、希望者は5人にとどまった。このため対象を介護度2まで引き下げ、再度、希望者を募っている。

 実施にあたっては、安否確認という意味合いもあることから、市職員が対応することとした。事業がスタートする14日には出発式も予定している。