安心生活へ高齢者支援 鹿沼市12月から5地区/栃木

2009年10月09日 下野新聞

 鹿沼市は12月から、独り暮らし高齢者と高齢者夫婦のみのシルバー世帯を対象に、見守り活動や宅配の仲介、災害時の避難などを支援する「市安心生活創造事業」に取り組む。これに先立ち、市は活動の中心となる「地域福祉推進員」(仮称)の名称を募集しており「お年寄りに親しまれるネーミングを」と呼び掛けている。

 市厚生課によると、同事業は高齢者の孤独死やシルバー世帯を標的とした詐欺事件などが社会問題化している中、「安心して暮らせる地域づくり」を目的に実施する。昨年度末、厚生労働省から全国55カ所の「地域福祉推進市町村」の一つに指定されたのを受け、5月に検討委員会を設置して活動内容などを検討してきた。

 地域福祉推進員は、市が年間6000円を支給する有償ボランティア。独り暮らし世帯とシルバー世帯に対し、民生委員らと連携して月1回以上の見守り・相談活動を行うほか、宅配を電話やパソコンで注文する際のサポートや災害時要援護者の避難支援などを予定している。

 本年度は試行的に市内5地区(北部、北押原、西大芦、東部台、粟野)でスタートし、来年度から市内全17地区で実施する。推進員の体制は本年度152人、来年度以降410人を見込む。

 推進員の名称募集は、はがきに(1)名称(2)名称の説明(3)応募者の氏名、年齢、住所、電話番号を明記し〒322-8601、鹿沼市今宮町1688の1、市保健福祉部厚生課あて応募する。ファクス、メールでも受け付ける。締め切りは今月26日。採用は1点(同じ名称が複数の場合は抽選)で、賞品は1万円相当の鹿沼特産品。
 問い合わせは同課電話0289-63-2257。