タケシバ電機、独居高齢者の安否確認、分電盤の状況で/横浜

2009年01月27日 日経産業新聞

 電子機器製造のタケシバ電機(神奈川県相模原市、吉村美和子社長)は、独り暮らしの高齢者の安否確認ができる装置を開発した。2月から発売する。分電盤の電流の変化を把握して高齢者が普段通りに生活しているかどうかを判断する。誰にもみとられずに亡くなる「孤独死」防止につながりそうだ。

 商品名は「独居人ウイキャンシステム」で分電盤に接続して使う。大きさは幅15センチメートル、奥行き11センチメートル、高さ4センチメートル。家電製品を使えば分電盤を流れる電流が変化することに着目した。電流に一定時間、変化がなければ異常が起きた可能性が高いことから、家族や管理人などに電子メールで知らせる。

 マンション開発会社(デベロッパー)や集合住宅の管理会社、地方自治体で公営住宅を担当している部局に採用を呼びかけていく。価格は7万円を想定している。