ごみ収集時 安否を確認 北区、新年度から着手区長が議会答弁

2007年03月02日 東京新聞

 北区は2007年度から、独居高齢者の孤独死防止対策として、高齢者宅のごみ収集にあわせて安否確認をするモデル事業を始める。1日の区議会本会議で、花川与惣太区長が代表質問に答えて明らかにした。

 従来、65歳以上で要介護度2以上の独居高齢者を対象に、希望者の自宅前までごみを回収に行っていた。安否確認は、独居高齢者の中でも75歳以上で介護認定を受けている人が対象。あらかじめ希望者を募り、ごみ回収時にごみが出ていない場合、声をかける。応答がない場合は、区清掃事務所に伝え、事務所から申込時に聞いている緊急連絡先に連絡する。旅行などで留守にする際は事前に連絡を受けておく。可燃ごみ、不燃ごみの訪問回収は週1回ずつで、近所づきあいのない高齢者でも、週2回は安否確認をすることになる。

 4月から数町会でモデル的に始め、08年度以降拡大し、将来的に全域を目指す。

 区はこれまで孤独死防止のため、民生委員が気にかかる独居高齢者を週1、2回訪ねる定期訪問や、虚弱高齢者をボランティアが月2回訪ねる「おたがいさまネットワーク」に取り組んでいる。